2016
7
Apr

TACUBO

TACUBOのデザインに籠めたもの

1

ちょうど一年ほど前に、移転に伴う内装デザインの

依頼を頂き、スケルトンの物件を見学したときの写真。

無機質なこの空間の中で何が出来るか、

田窪シェフのコンセプトをどうやってデザインに

反映させるかを必死で考えた。

この箱の中でどんな素材を使って、どんな装飾を

しても理想の空間になるとは思えなかったので、

一面の外壁を取り払い、外の環境を取り込むことで

空間に開放感・緑・光などが入り込み、命ある

魅力的な場所が作れると考えた。

この方向性をシェフにも共感して頂き、それを生かしつつ、

魅力的な客室、効率の良い作業動線、限られた面積を最大限

生かす合理的な間取りとするために、沢山の打ち合わせを重ね

形を生み出した。

2

現場が始まり、外壁が取り払われると空間が一変した!

この開口いっぱいに緑を植えて、そこに面した個室を計画。

ランチは緑いっぱいの明るい空間、

ディナーは植栽をライトアップして落ち着いた空間に。

3

植栽を植えると、本当にそこに命が吹き込まれる。

時間を経てここが森のようになりそれを間近に

食事が出来たらそれは気持ちがいいし、楽しいと思う。

また、沢山の種類の木を植えているので、季節によって、

花が咲いたり実がなったり、紅葉したり、新緑が美しかったり、

冬には真っ白に雪化粧することもあるだろう。

そんな自然と共にある空間こそ、旬の食材にこだわる

田窪シェフのレストランにふさわしいと思う。

4

シェフが実現したかったオープンキッチンのカウンター席。

キッチンとカウンター席が一体になったような空間をイメージ

されていたので、双方の空間をつなぐように黒漆喰の門型

フレームを設け境界を感じさせない一体感のある空間とした。

カウンター材はアサメラという木の一枚板。

フローリングはアメリカンチェリーの無垢材。

内装材に本物の自然素材を使うことで、シェフの素材へのこだわりと

共鳴することを目指した。

カウンター席からは、下写真の薪グリルによる調理を見て

楽しむことが出来る。

6

TACUBOの最大の特長であり、シェフが最も実現した

かったのがこの薪火による調理。炭火による調理は

よくありますが、薪火の調理はとても珍しく、さらに

それをオープンキッチンで見ることが出来るのは日本初。

薪火は煙が大量に出るため特別な設備が必要で、

さらに給排気にも特に気を使う必要がありましたが

専門の業者さんたちの協力のおかげで問題なく

調理できる環境を整えることが出来ました。

コストがかかり、珍しいことによるリスクがあっても

薪火特有の火加減を取り入れることで、新しく今までにない

上質を目指すシェフの姿勢は凄い!薪をどんどん使いこなし

凄い料理が生まれそうでとても楽しみ。

また薪の炎は見ているだけでとても癒される。それを眺めながら

最高の料理を食べるというシェフのアイデアもすごい!

5

隠れ家らしく控えめなサインをデザイン。

完成した店内の雰囲気は、竣工写真が出来次第

掲載します!

 

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