外構は写真右から駐車場、アプローチ、庭という構成。自然を愛するお施主様から駐車場とアプローチの床はコンクリート舗装ではなく、土やレンガなどで舗装したいとご要望を頂き、大谷石と草目地による舗装とした。大谷石は和の雰囲気にとても合うし、多孔質な素材のため土となじんで自然な雰囲気になっていくため、この住まいにはとても合う。大谷石を広い面積で舗装に使うと費用が掛かるため、穴や傷のあるB級品を使用したが、逆に自然の表情が豊かでより良くなったと思う。庭の方は周囲をアカシアやユーカリなどの明るい色の常緑樹で囲い、リビングからの景観を作るとともに道路からの視線を遮っている。この写真は完成間もないため木が小さいが、約1年たったTV撮影日には高さ3メートル近くまで伸びて豊かな環境となっている。生垣で囲われた中庭では、バジルなどを家庭菜園で育て収穫して食事を楽まれている。そういうサイクルは当たり前のことだけど住宅街に暮らしているとそこから離れてしまうため、こうして自然とかかわるスペースを少しでも作ることが大切だと思う。特に小さな子どもを育てる家庭では。庭とリビングはひな壇上のウッドデッキでつなぎ、アクセスしやすい一体的な空間にしている。
2022
18
Oct 未分類
「外構」(渡辺篤史の建もの探訪の詳細)