2022
27
Oct

未分類

「つながり」(渡辺篤史の建もの探訪の詳細)

この大きな吹抜けが沢山の豊かさをもたらす。

一般的な間取りならこの吹抜けは子ども部屋となりふさがれてしまう。でもここではそれぞれの部屋を用意することよりももっと大切なことを優先し、最高に豊かな環境を作り出した。

最も大切なことは家族が集い関わり合うことで育まれる愛。小さな子どもが二人いるとても愛情深いご家族に、一般的な1,2階で分割し部屋ごとにも分割する間取りがふさわしいとは思えなかった。そこで2階の寝室をみんなで寝る広いワンルームにまとめることで、この吹抜け空間を捻出し1,2階がつながる環境を作りだした。2階の手摺の向こうにはスタディースペースとワークスペースがあり、リビングと距離を置いて作業をしていてもお互いの気配を感じられる関係となっている。家族の空間は分けるより、集いながらそれぞれの居場所があるくらいが良いと思う。子どもが親元にいるのは一瞬だから愛情をいっぱい注ごう。

この大きな吹抜けは環境的にも100倍豊かになる。まずこの開放感がすごい。この家に入ってくるとみんなこの吹抜けでオーッとなる。また、吹抜け上部窓からの光がリビングの奥まで届き本当に明るい。冬には日差しが部屋の奥まで温めてくれて、ほとんど暖房をつけなくて良いそうだ。1,2階の窓を開けると重力換気で風通しもよい。リビングから空も見える。

この吹抜けの存在は大きい。

この住まいが11月19日テレビ朝日「渡辺篤史の建もの探訪」で紹介されます!ぜひご覧ください。

 

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